芯から連なる身体~力で力に対抗すると~

スポーツ現場, ブログ

こんにちは。
心技体のお手入れ専門トレーナー
矜恃ノススメ 西川菜緒子です。

 

横綱・稀勢の里引退のニュースに心が動かされたので
「芯から連なる身体」シリーズなのですが
前回のつづきからちょっと逸れます。


(炎の動きはしなやかで見飽きることがありませんね)

 

スポーツ現場で当たり前に採用される方法や
力に力で対抗しようとするとどうなってしまうか?
そうしないで済むにはどうしたら?というお話です。

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稀勢の里関は
佇まいに“お相撲さん”の品格があって好きな力士でした。
「土俵人生において一片の悔いもございません」
と言い切れる姿に涙が出ました。

 

きっとやれることはみんなやったはず。
横綱ゆえに現役をあきらめざるを得なくなった。
不運とも言えた大怪我がなかったら…と誰もが考えたと思います。

 

引退ニュースで彼が稽古場で摺り足をする映像を見ました。

摺り足 に対する画像結果
(画像お借りしています)

相撲の摺り足についてはこちらのページを参考にして下さい。

 

一度できるところまでトライしてみて欲しいのですが
何秒かしたらもう嫌になって腰を上げたくなるはずです。(笑)

 

映像には重しを身体の前に持って前に進む姿。
昔の稽古場にはなかったであろうバーベルを担ぎながら前に進む姿。
そのバーベルを担ぐ姿に違和感を持ちました。

 

稀勢の里関がバーベルを担ぎ摺り足する姿は
身体のつながりを無視した動きに見えました。

 

担ぐという実戦ではおおよそ必要のない動きを身体に強いているので
彼が10代のころから培った
相撲に必要な身体の連なりが途絶えるように思いました。

 

より負荷のある物体を
より負荷のある姿勢で持つことで
対戦する力士に対抗する力を手に入れようとしたのか。
もしくは「欠けた部位」を鍛えるつもりだったのか。

 

背中の筋肉群を優位に使うことで
痛めた部分(胸や腕の筋肉)をフォローしたかったのか。

 

けれど実際にあの体勢では肺の位置が上がって呼吸しづらく
胸も腕も硬直したはずだし
身体の連なりを途絶えさせてしまったでしょう。

 

力や重さに対してより強いもの・重いもので対抗しようとすると
自分の身体に対して負荷をかけるばかりになり
いずれはその力と重さで自分をつぶしてしまいます。

 

これは単純につぶされることに加えて
身体自身が持っていた
力の連なりを途絶えさせてしまう弊害が大きいです。

 

バーベルなどを使ったトレーニングは
「狙った筋肉(部位)に負荷をかけて太く強くする」ため
つながりや連なりのバランスを崩してしまいやすいのです。

 

けれどもスポーツ現場では
速さ・重さ・強さを求めるとき
「上から付け足す」トレーニングが採用されます。
「足を太くしたい」「胸を大きくしたい」と
筋肉に着目してしまう選手も多いです。

 

しかし身体が持っている「芯から連なる力」を見ない
上から付け足す方法だけでは
外側だけが大きく太く重くなり
中身が伴わない動けない身体を作っていくことになります。

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力に対して力で対抗しようとすると限界があります。
一瞬一瞬のぶつかり合いが力任せの世界なら
速くて大きい重い力士(選手)がすべて勝つに決まっています。

 

けれどもそれだけでは勝敗は決まりませんよね?

 

1対1なら相手の隙を見逃さずそこに付け入ったり
力をそのまま受け止めず流してしまう「往(い)なす」といった身体感覚や
相手に力を出させない技のかけ合いで決まる勝敗があり
ルールがありだから面白いのです。

 

これらはすべてのコンタクトスポーツにおいても同じことが言えます。

 

上から付け足すトレーニングの前に
まずは中から、芯からのつながり・連なりを育てることが大事です。

 

つながりや連なりを育ててこそ身体感覚も養えるし
取り組むトレーニングも活かされてきます。

 

トレーニングそのものもつながりや連なりを無視せずに済む方法を
選択する必要があります。

頑張ってるけどうまくいかない人は
かつての私がそうだったように
芯から連なる身体ではなくなっている可能性があります。

じゃあどうやったら芯から連なる身体になるのか?
…と思って下さった方はお問合せ下さい。

 

ここまで読んで下さって多謝✨

奈良|大阪 パーソナルトレーニング
心技体のお手入れ専門トレーナー
矜恃ノススメ 西川菜緒子

 

 

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Posted by 西川菜緒子