固めたら動けなくなる③

スポーツ現場, ブログ

こんにちは。

心技体のお手入れ専門トレーナー
矜恃ノススメ 西川菜緒子です。

スーパーに行くと先週からすでに迎春商品が並んでいます。
こんな早くから買う人いるのん?と思うと同時に
気忙しくさせられるのがすごくイヤです。

さて前回の続き。
「一応これなら良し」の体幹トレをしているのに
いまいち腰や股関節の不安やで
パフォーマンスに直結しない選手がいることや
自分に出た症状から体幹トレについて疑問を持つようになりました。


(床に設置してる方の足部を浮かしたバージョンのダイアゴナル。ここに動きも入れるとむずかしいぞ~笑)

私の場合も最初のうちはよかったのですが
マラソンの練習をしてると
平地のジョグでも走り終わった後は腰が痛んで
やがてだんだん呼吸がしんどくなってきました。

夏場は気温が高いので
循環系に負荷がかかり呼吸がしんどいのですが
秋の涼しくなるころには負荷のおかげでタイムが上がります。

ところがその年はさっぱり上がらない。
だんだんタイムが落ちてきてそのことが余計にしんどくさせる。

貧血を疑って受診しましたが異常なし。
走っても補強トレーニング、ストレッチに勤しんでも状況変わらず。
息が苦しい。

この頃は骨盤底筋群を“鍛える”運動もして
呼吸にもきっちり取り組んでいたのでよけいに「なんで?」と思いました。

姿勢を保持するインナーマッスルたち
=腹横筋・多裂筋・骨盤底筋群・横隔膜は仲良しなので
誰かが働くと一緒に働くようになっています。

そのシステムを利用して呼吸にも注意し
骨盤底筋群を締めたりゆるめたりしていました。

呼吸に注意するのはなぜかと言うと
インナーマッスルの1つ、横隔膜を働かせたいからです。

横隔膜は肺の下にあり“膜”と言いながら呼吸を助ける立派な筋肉。
(焼肉の部位で言えばハラミ)

      

(左:肺と横隔膜を下から見たところ。右:青いのが横隔膜。
これが吸ったときに縮んで
中心が下がり、吐いたときにゆるんで中心が上がる)

だから呼吸にきちんと取り組むことは
横隔膜をはじめ他のインナーマッスルに働いてもらうための基礎の基礎。

(だから呼吸の指導をしないトレーナーはアウトだと思って下さい)

ところがこの「呼吸」も深かった!(笑)

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いろいろ悩んでピラティスを習いに行きました。

傷病兵のリハビリから派生し
姿勢と呼吸と機能改善に重きを置くメソッドということと
腹式呼吸ならぬ“胸式呼吸”は実際どんなものなのか?

話がそれるので内容は割愛しますが
実践してみてピラティスの胸式呼吸とは
「胸郭横隔膜呼吸」だと分かりました。

これをきっちりやるだけで身体はかなり引き締まる!
凝り性の私、関連書籍もどんどん読み
担当トレーナーさんにも質問しまくって理解を深めていくと
おおよその原因が分かってきました。

元々私は痩せてもピタッとした服を着ると
いつも肋骨のラインが見えてどうしようもありませんでした。
「骨格だから仕方ない」と思ってきたのですが
そうではありませんでした。

たまにダイエットのビフォーアフター写真でも見ませんか?
お腹は凹んで見えるけど肋骨だけはガッシリ主張してる体型を。

私もそういう肋骨開き気味の体型だったのですが
体幹トレメソッドや骨盤底筋メソッドで習ったドローインによって
よけいに肋骨が開いてきたのです。

肋骨が開いている

下腹部を固く締めてばかり

よけいに開く

このことによって呼吸筋である横隔膜や
肋間筋(肋骨の間にある筋肉)もうまく動かなくなり
呼吸が苦しくなってきたというわけです。

走った後、朝起きたときの腰の痛みもあって当たり前…

練習するから悪いの?
ちがうよね?
練習しても痛くならないように
頑張っていたトレーニングちがうかった?

パフォーマンス向上したくて
メソッドで(大枚はたいて)習った通りに取り組んだ。
…にもかかわらず低下を招いた。

そのときつくづく思ったのは
身体のそもそもの個性、主張を見ずに
付け加えるようなトレーニングをしてはダメだということでした。

はっきり分かったのは
「安定させる」は
「力を入れて固くする」ということではない。
固めると動きを悪くしてしまうということ。

それでも現場ではそのように指導されているのです。⤵

指導する人は言うでしょう。
「”安定させて行う”、と言ってるだけで
“力を入れろ、固くしろ”なんて言ってない。
そもそもドローインとは……腹式呼吸とは……」

でもたとえば体幹トレなら
「骨盤帯=部分」を
「安定させて」という「言葉のチョイス」が
その人の身体に導きたいものから遠ざかっているのではないでしょうか?

第一、インナーマッスルは背骨や骨盤にくっついている
ものすごい身体の奥の方にある筋肉です。

自分で動きを意識しにくい筋肉なのに
意識して働かそうとする指示が届くでしょうか?

意識できないので
呼吸で連動する身体の仕組みを使ってはいるのですが
届く前に表面の筋肉が固まってしまうのでは?

つづく

ここまで読んで下さって多謝✨

 

奈良|大阪 パーソナルトレーニング
心技体のお手入れ専門トレーナー
矜恃ノススメ 西川菜緒子

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Posted by 西川菜緒子